迷姫−戦国時代

この国に来て一年弱・・・





私は己に下された使命を背に一日を過ごしていました




買い物のために私は城下街を歩いていましたら、ふと私の名を呼ぶ声がしそちらの方へと歩み寄るとそこには狛津さんと三人の老人がいました



「いい所で会ったな。世話になってる師匠方を紹介するよ。右から硲師匠、槙島師匠、江尾師匠だ」


狛津さんが私に三人を説明するのですが生憎私は以前からこの方々を知っている

枇杷の三弦とまで呼ばれている程の方々を私が知らないはずがありません

我が国は何度この方々に刺客を送りその度に返り討ちにされたことか・・・



今この場で正体をばれれば全てが水の泡になってしまう


そうならまいと私は笑顔を見せ深くお辞儀をし挨拶をする




「今日は師匠の家に泊まるつもりだから夕餉はいらない。気をつけて帰れよ」

この様なやり取りは日常的でよく一夜漬けで稽古をされるのは珍しい事ではなく以前では狛津さんは住み込みで稽古を受けてたと聞きました


「分かりました。狛津さん方もお気をつけて・・・」


そう言葉を交わし私達はその場から去っていくのでした

















買い物も済まし家まで辿り着くと木の枝に白い糸が巻き付けられているのを垣間見て玄関へと足を踏み入れた