ああ、この間々時が止まってくれればと何度思ったでしょうか
何故私は
貴方様を恋い慕ってしまわれたのでしょう
それは己の首を絞めるだけなのに
でも私には使命があります
私はこの日の為だけに育てられたのです
厳しい琵琶の稽古や家事、全てにおいて厳しく取り掛かり完成したのがこの私
私は、我が国の為だけに存在するのです
だからどうか私を信用しないで下さい
私に、
―――笑顔を向けないで下さい
私は胸が裂ける様な思いをします
私は恩知らずの人間なのです
・・・だから、止めて下さい
我が国に下された使命とは
祭に貴方様を出さない事
つまり命を奪う事
でももう遅いのかもしれません
―――――私は
貴方様を愛してしまいました
この思いはどうしようも無いのかもしれません
国の為、己の為
私はどちらを取れば善いのでしょうか
私には分かりません
分からないのです
こんな思いをするのなら、始めから貴方様に出会わなければ良かったのかもしれません
狛津さん・・・
こんな私をどう思いますか?

