急に現れた狛津に美羽は目を丸くする
忍である二人も表情には出さなかったけど美羽と同じ心情であった
狛津は腰を掛け、四人の間に沈黙が流れた
目を伏せていた狛津は顔を上げ不意に髪と同じ鈍色の瞳と目が合ってしまった
昨夜とは打って変わって雰囲気が違う狛津に三人は息を飲んだ
「話を立ち聞きして悪かったな。
俺は確かに国の重要な祭の主要者として選ばれた。だから間者は俺を狙っている。それには迷惑かけた、すまなかった」
「無事だったのだから気にしないでくれ。もし良ければだが五年前に”貴方に”何が合ったのか聞かせてくれないでしょうか」
「・・・・・・・いいだろう」
狛津は何処か遠くを見つめゆっくりと力無く語り出す
「五年前に、俺には大切な人がいた。あの日祭の主要を終え家に帰り着た頃には・・・・・・・・・・・・・・・・自尽・・・していたのさ・・・」

