「ーーー娘さんよ、ソチは旅人だのう」
真っ直ぐに見入る男の目に美羽は固定の意味で頷く
その様子に後の二人は納得の様に美羽の容姿を見ていた。この国は美羽の色素の薄い様な容姿とは違い黒や鈍色の髪をしているのであった
「ではこの祭の習わしを知らぬようだな。祭は代々枇杷の神様を奉る祭で、それは五年に一度行われ大層古くから大切に守られ行われている伝統なのだ。
行われるのは演が主である。何しろ我が国の神様は国一の琵琶の名手であるお方だからだ。此処まで話せばもうお分かりだろうに」
美羽は与えられた情報を整理しある一つの考えが浮かんだ
「つまり、狛津さんはその祭の主要となる人なのですか?」
そう狛津さんは祭の中心となり演を進めていく重要な人に選ばれたという事である
だけど先程から一つ気になりつつある
「演の主要人物として選ばれる程の人が何故・・・琵琶の稽古をしていないのですか?」
そう、この家に琵琶など見た限り無いのだ。それに思い出してみれば彼の全く楽と関係していない行動ばかりしているのだ
美羽の言葉に中々返さない男にイライラした表情で横から槙島は口を挟んだ
「ほらやはりな。あやつはもう昔のあやつでは無いんだよ。ハッ、あやつは称号をも捨てたのさ!」
「称号・・・?」とつい口に出てしまいハッとするが生憎その声が三人に聞こえてしまったようだ
槙島は皺くちゃの眉間により一層深く皺を寄せた間々次の様に吐き捨てた
「あやつは鬼才と呼ばれ琵琶の工芸師であり演奏師でな、第二の六凪(ろくなぎ)と称号される程の男だったんだよ」
衝撃的な槙島の言葉に美羽は目を見開いた
狛津さんが鬼才の琵琶師・・・
ああだから昨夜の彼の姿と槙島という人の内容で合点するのだ
だけど彼はあの時私に何も言わなかった
それにフミさんの言葉により彼について謎が深まるばかりであった
真っ直ぐに見入る男の目に美羽は固定の意味で頷く
その様子に後の二人は納得の様に美羽の容姿を見ていた。この国は美羽の色素の薄い様な容姿とは違い黒や鈍色の髪をしているのであった
「ではこの祭の習わしを知らぬようだな。祭は代々枇杷の神様を奉る祭で、それは五年に一度行われ大層古くから大切に守られ行われている伝統なのだ。
行われるのは演が主である。何しろ我が国の神様は国一の琵琶の名手であるお方だからだ。此処まで話せばもうお分かりだろうに」
美羽は与えられた情報を整理しある一つの考えが浮かんだ
「つまり、狛津さんはその祭の主要となる人なのですか?」
そう狛津さんは祭の中心となり演を進めていく重要な人に選ばれたという事である
だけど先程から一つ気になりつつある
「演の主要人物として選ばれる程の人が何故・・・琵琶の稽古をしていないのですか?」
そう、この家に琵琶など見た限り無いのだ。それに思い出してみれば彼の全く楽と関係していない行動ばかりしているのだ
美羽の言葉に中々返さない男にイライラした表情で横から槙島は口を挟んだ
「ほらやはりな。あやつはもう昔のあやつでは無いんだよ。ハッ、あやつは称号をも捨てたのさ!」
「称号・・・?」とつい口に出てしまいハッとするが生憎その声が三人に聞こえてしまったようだ
槙島は皺くちゃの眉間により一層深く皺を寄せた間々次の様に吐き捨てた
「あやつは鬼才と呼ばれ琵琶の工芸師であり演奏師でな、第二の六凪(ろくなぎ)と称号される程の男だったんだよ」
衝撃的な槙島の言葉に美羽は目を見開いた
狛津さんが鬼才の琵琶師・・・
ああだから昨夜の彼の姿と槙島という人の内容で合点するのだ
だけど彼はあの時私に何も言わなかった
それにフミさんの言葉により彼について謎が深まるばかりであった

