「じゃあ、行くか」 「うん」 そう言って、車は走り出した。 「陸さんって、車持ってたんだ」 「まぁ、一応社会人だし」 「そっか。陸さんって、何歳なの?」 「24歳だよ」 「えっ!そんなに年上だったの?」 あたしって、全然陸さんのこと知らないな。