「お兄ちゃんに話があるの!」 「お前・・・・」 陸さんの目は、香織からあたしに移った。 今気がついたようで、とてもびっくりしていた。 「何で、来てんだよ!今さら、のこのこ来てんじゃねぇよ!俺の前に、二度と現れるな!」 陸さんは、あたしを睨み付けながらそう言った。 あたしは、そこにいるのに耐えられなくなって、走って家を出た。 その時に、女の人は笑っていた。