「さぁ、話し合いましょうか Mrs.アルフィディル」


その頬笑みは 先ほどよりも冷たさを増していた。


「僕の許可もなしに、彼女に会うなんて 許されない事ですよ」


笑顔で けれどジワジワと、彼は二人を脅していく。



「む、娘に会いに来て、 何が悪いんですの?」


母親は、あくまでも冷静を装っていた。


「そんな綺麗事、もう言わなくて結構」


「なっ・・・・・」


「貴方達がシンデレラに手を上げていることぐらい、承知の事さ」



その言葉に、二人は口を閉ざした。


しばらく間を置いて、再び 義理の母が喋り出す。


「シンデレラが、そう言ったのですか。 けれどあの子の言っている事は、嘘ですわ。 娘に手を上げるなんて、滅相もないです」



未だ本当の事を言わない彼女に、王子はうんざりとしていた。