* それはあまりにも、突然のことだった。 「シンデレラ様、お客様が お見えになっていますが」 困った顔をしながら、メイドが一人 彼女に寄ってくる。 「お客さま?」 「王子様の許可がない限り、お姫様と会う事はまだ許されないのですが・・・・、本人たちは 王子様から許可を得た と言っていまして」 妙な胸騒ぎが、彼女を襲う。 「もしかして・・・・」 いや、でもそんなはずはない。 彼女たちは あたしが此処に居るとは知らないはずなのだから。