( ねぇ、シンデレラ。 気分はどう? )


―――止めて。


( あら、痛くて声も出ない? でも、無様な姿 似合っているわよ )


―――もう、止めて。



( お前はこの印によって、一生縛られるんだから )


―――やだ、お願い。 やめて。



「―――レラ」


やめて、


「――デレラ」


もう、お仕置きは イヤなの――!


「シンデレラ」


「―――ッ、」


はっきりと聞こえたその声に、彼女は目を覚ます。

そして傍に感じる、彼の存在。