瞼を開ければ、明るい部屋が目に入る。
そして彼の胸の中で、気持ち良さそうに シンデレラが眠っていた。


そっ、と彼女の頬に触れる。
彼女の温もりすらが、愛しい。


「ほんと、僕は君に溺れてるよ」


君なしでは、もう生きていけない。
それほど 彼女は必要な存在。


「ん……」


ゆっくりと、シンデレラは瞼を開ける。

「おはようございます、クロード様」


まだ少し寝ぼけているのか、彼女の口調はふにゃっとしていた。

そんな彼女が愛しくて、ついキスをしてしまう。 といっても、額なのだが。
けれどシンデレラの顔は、赤くなっていた。