「0時の鐘の音が鳴り止むと、僕の魔法は消えていってしまう。 だから、それまでには戻って来ておくれ」


その言葉に、彼女はコクリと頷いた。


「さぁ、行っておいで」


そしてシンデレラは お城の中へ姿を消した。

「・・・・・君の帰りは あまり期待していないけれど、ね」


そんな事を彼が言っていたなんて、彼女は知るはずがなかった。