「いや・・・俺はあんまり知らないけど、
歩が今日部活に来ない事なら知ってる」
歩が今日こない?
今度は真子が聞く。
「なんでか知ってる?」
「俺もそこまでは知らない、
直接歩に聞いてみたら?
近くの国立病院にいるから」
秀維がそういうと真子は私に
「朱莉、私歩のところ言ってくる。
先生に休みって言っといて?」
そういわれた。
正直戸惑った。
だって、もし病院にいって歩に
何かあるってわかったら、
きっと真子は悲しむと思うから・・・
でも、真子の瞳は真剣だった。
だから私は断る事ができなかった。
「わかった。
何かあったら連絡してね」
そういうと真子は笑顔で
「ありがとう」
といった。
「秀維、何号室かわかる?」
「あぁ、確か335室だった気がする」
「そっか、2人ともありがとうね」
そういうと真子は走って行ってしまった。

