結局悠くんは学校に来なかった。

チラリと悠くんの席が見えるたび、いつもの笑顔が目に浮かぶ。


「…傘どうしよっかな」


ボソリと呟く。

そして勉強を始めた。

今日の教室はなんだか静かに感じた。