「大丈夫か?」





おれはそばでブルブルと
震えていた秋奈にかけよる





こんなにふるえて
相当我慢してたんだろう







「先輩、俺の大切なものに
 大変なことしてくれましたね」






いつにもなく低い声で
淡々と話す






「それなりの覚悟は
 してもらいますから」