「やっぱいい、今聞かなくて」 え?あたしが今言おうとしたのに 「うん、分かった」 あたしは小さくうなずく 「お前が言いたくなってからでいい 秋奈が解決すべき問題があること 俺には分かるから」 ・・・しん・・と・・ 心冬はどこまでも優しい ほんとは、今聞きたくって 返事ほしくてたまらないはずだから 「帰るか」 あたしたちはもうすっかり 太陽が昇った道を歩き続けた