「ようやく、夏秋のお目見えだ」 こんなふうに朝一からあたしたちをからかうのは 一つ前の席の峯丘春希(ミネオカハルキ) あたしたちのことをまとめて夏秋ってよぶ 一人ひとりのことは 「夏っち」「秋っち」って呼ぶんだ 2人は高校で知り合った あたしたちにとって大切な存在かな 「ね、これ見て見て」 夏がはしゃいでやってきた