「というわけなんだよ 分かったか?」 俺は隣に座る一樹に問いかけた 「はいはい、長い説明ありがとうございました」 「…お前がなんでって聞いてきたんだろうが」 俺は今、友人の一樹と共に病院にいた 正しくは、病院の中庭の木の下 「で、その翔って奴に会うためにわざわざ俺まで巻き添えで大学休みなわけだ この暑い日に」 俺はふいっと視線を逸らした