「さっきは……ありがとう」 台所へ戻ったあたしに、戸惑い気味にリツコちゃんが言った。 「え?」 「わたし、ちょっと苦手で……」 「……あっ あー。は、隼太、君でしょ? あたしもだよ」 言いながら、あたしの鼓動はまだ変速状態で。それをごまかすように言葉を続ける。 「兄弟なのにねー。ぜーんぜんっ 蒼太君と違うよね!?」 なんでドキドキなんて、しなきゃいけないんだろ? 思い返すと、ちょっとムカついてきた。