帰りは、リツコちゃんと並んで後ろの座席に座った。


「りっちゃん、欲しいなら言ってくれればいいのに」

運転しながら蒼太君が言う。


蒼太君はさっきのお店に、木彫りの人形や石絵などの作品を展示させてもらっているんだという。

最初は飾っているだけだったのが、お客さんの中に売ってほしいという人がいて商品として置くことになったんだとか。


「りっちゃんも16歳だった?」

蒼太君が尋ねると

「4月生まれなので17です」

リツコちゃんが答えた。


「え」と思わず言ったあたしに「どうしたの」と蒼太君。


「あたしも今年で17になるから」

「じゃあ、二人は同い年なんだね」


てっきり中学生だと思ってたから正直びっくりした。