サキさんは、あたしに使ってない一部屋を与えてくれた。
部屋に入って布団の上に倒れこみ、今日一日の出来事を思い返してみる。
学校を辞めなきゃいけないと知ってヘコんで、仲良しのミカやアイと離れることがイヤで泣いた。
知らない親戚と聞いて不安だった。それなのに……。
布団に潜りこむといい匂いがした。
それは、香水の種類に謳われるような類のものではない。それは、初めてなのに何故か懐かしい ――
「あっ そうだ!」
急に思い出したことがある。
サキさん達が言ってた“マサキ”って誰のことだろう ――?
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