また捨てられたという事実に、軽く絶望していたんだ。 なのにサキさんだけじゃなくて、みんな本当にいい人で…… 張りつめていた気持ちが解かれて、脱力しそうにさえなる。 みんなの優しさをそのまま受け止めたいのに、躊躇う気持ちがまだあるのは、あたしが素直じゃないからなのかな……。 「ここなの」 サキさんの言葉に足を止めた。 小さな花壇と平屋建ての一件家。 その家は、想像していたよりずっと新しかった。