キョウコさんの家は大きな農家だ。
家の前に着いて車から降りた時、その土地の広さに圧倒されてしまった。
そしてチョウさんの家もジンさんも、同じく農家をしているらしい。
みんなの笑い声の中で、いつの間にかあたしの緊張もすっかり解れているのに気づく。
その時、居間の外で物音がした。
扉が開いて入ってきたのは、浅黒い肌に髭面の大柄なオジサンと、その後ろに隠れるように立っている中学生くらいの女の子。
「あら、おかえりー」
キョウコさんが声をかける。
「おう」
静かに応じた、この人がマモルオジサンだ。
一家の主のご帰還に、あたしは慌てて立ち上がった。
「お邪魔しています。あの、あたし ――」



