全然迎えに来ないと思ったらナナと一緒にいたんだ……。
表現のしようがない感情が、お腹の辺りにたまってく。
この気持ちの悪さはなんだろう。居心地だって良くない。
「お前だって時間ないんだろ?」
部屋の奥側から声だけが届く。
それに対しナナが、カットソーに手をかけながら応えた。
「わかったよぉ。脱げばいいんでしょ、脱げばー」
ナナと目が合った。
歪みながら微笑う口もと、バカにされてるような目つき。
居心地が悪いだけじゃない。息苦しささえ感じる。
「おい、いい加減にっ―」
そこに上半身裸の隼太が現れて、あたしに気づいた。
一瞬目を見開いた後、微かに漏れたため息の音を聞いた。
もう二時になるっていうのに……。
ため息をつきたいのは、こっちの方だよ。
あきれて声も出ないでいると、耳を疑うような言葉が隼太の口から飛び出した。
「ほら、来ちゃっただろ」って。



