ひまわりの丘


ノックをすると、すぐに返事が聞こえてきた。

だけど声の主は隼太じゃない。それは聞き覚えのある声だった。

扉を開けるとあたしを見たナナは、挑戦的な目を向けてきた。

夏に会った時にボブだった髪は、ショートになっている。金髪なのは変わりないけど。

そして、相変わらず露出することを意識したようなファッション。

皮のジャケットの下には、胸元が大きく開いたカットソー。そしてボトムはショートパンツに網タイツ。

何故か胸の中がもやもやとして――その時、声がした。


「だから早く脱げって!」


隼太だ。

部屋の奥から声がしたけど、姿は見えない。


「嫌だってぇ」


鼻にかかったナナの声。


「だから俺、時間ないんだって。マジで早く脱げよ」

「もうー、そんなに脱いでほしいの?」


そう言ってあたしを見たナナが、愉快そうに微笑った。