「なに言ってんの!? そういうの自意識過剰って言うんだから」 言い返すと、今度はケラケラと声をあげて笑われた。 「ごめんごめん。そんなムクレた顔すんなって? じゃ由那、あとで」 「うん。またあとでね」 バタンと音を立てて玄関扉が閉まる。 見送った後であたしは頬に両掌を当て、そのまま包みこみおさえつけた。 ………熱い――ため息が漏れた。 変な感じ、可笑しな感覚、慣れない感情……止まらない胸騒ぎ。 どうして? 意味がわかんない。 わからなくて戸惑うしかない。 ……こんなこと、初めてだよ。