それ以上の会話も居座る理由もなくて、だから「じゃあね」って帰ろうとしたあたしを追うように、隼太が言った。 「由那って、日曜は仕事休みなんでしょ?」 「そうだけど」 「じゃあさ、昼飯でも一緒に食べに行かない?」 思わずその言葉に、勢いよく振り向いてしまった。 そしたら、向けられているのは背中じゃなくて。 体ごとこっちを向いて、だらしなく足を投げ出し座っている隼太が、ニッコリ笑っていた。 「うん。行くっ」