「本当は、一年で戻るつもりでいたんだ。
だけど……」
とそこで、あたしを見た。
「ここを離れられない理由ができた、のかも」
いつにない真剣な蒼太君の眼差し。そんな彼に戸惑ってしまう。
とそこへ、ジンさんの運転する軽トラックが入ってきた。
その助手席に座っているのは……隼太。
降りてきたジンさんが言った。
「おいっ蒼太! まーたっ俺の車ば使って、由那とデートかぁ?」
すると慌てた素振りを見せる蒼太君。
「そうじゃないよ。森のふくろうに行ったら偶然、りっちゃんと由那ちゃんに会ったんだ」
でも、まだニヤニヤしたままのジンさん。
「まっ いいけどよ。
蒼太、それ、降ろすのちょっと手伝えや!」
そう言って、軽トラックの荷台を指した。
そこには重そうなダンボール箱が、数箱積んであった。
「ジンさん、俺はもういいの?」
と、助手席からポンッと飛び降りた隼太が言った。



