誰にも頼れない




いや、


頼らなかった








人を信じることすら怖い

人一倍弱虫だ










瑠『月は………良いな。みんなから好かれているだろう?』







瑠偉の頬を涙がつたう

誰にも聞き取れないような小さな声で何かをつぶやき



瑠偉は声を出さずに泣いた















風の音すらない静かな夜




闇を優しく照らす月明かりの下









泣いている1人の少女を













見守っていた人が1人居た