部屋から出た瑠偉は


庭にきていた






もう外は真っ暗で


闇に浮かぶ月が綺麗だった







瑠『どの時代でも………月は変わらないんだな。』




土方は………きっと心配してくれていたのに






瑠『怯えるなんて………私らしくない。』




土方はあの男じゃないのに




もう忘れたつもりだったのに






思い出したくないのに











――――怖い












あの狂ってる男を思い出すだけで




震えてしまうなんて








瑠偉は自分の髪をくしゃりと、かきあげて





瑠『ハハッ。駄目じゃん。強くなんかなってない。』







自嘲気味に笑った