『土方も変わってない……いや、老けたな。眉間の皺、増えてるし。あと数年したら禿げるんじゃない?』


「よっし。そこに直れ。斬ってやるから。」



やっぱり許さねえ。
ぜってー許さねえ。


禿げたらコイツか総司のせいだ。



でも


『まぁいいや。とにかく………ただいま。』


林はそう言って
凄い穏やかに微笑んでいるもんだから



「あぁ、おかえり。」


なんか、許してしまうんだ。




俺は林を抱きしめた。


やっと
やっと手に入れた。





『そういえばさ、「新撰組」になったでしょ?』


「……よく知ってんな。」


『未来から来たからね。これでも。』



「そうだったな。」





―――
――――
―――――…




そして現代。




「ねぇ、知ってる?」


「えっ!なになに!」


「新撰組にね、女隊士がいたんだって!」




ただ、青空が広がっていた。







*end*