有り得ないと、思いたかった。 だが、誰に聞いても 「林?それ、誰ですか。」 返ってくるのは、この答えだけだった。 どうして、なんだろう。 出会うはずのない俺らは出会って 非日常がいつの間にか日常に変わっていて そして今、その日常は無くなった。 「でも、何でだろうな。」 焦っているのに 不安なのに 心のどこかで、アイツは戻ってくると分かっている気がする。 だから、今はとりあえず 「……待つなんて、柄じゃねーが、……待っててやるさ。」 待っててやる。 だから早く 早く戻ってこい。