土「そういえば、お前が人を信じなかった理由ってなんだ?」


瑠『あぁ、………犯されかけたんだよ。』


土「ぁ゙あ゙?」



土方の眉間にシワがよる。

いや、何でてめぇが怒るんだよ。



土「誰にだ。」


瑠『いや、言っても分かんねーだろ。』


土「だ れ に だ。」



あ、
なんか土方の目が逝っちゃってる。




瑠『同じ施設にいた男。』

土「ぁ゙あ゙?」


瑠『私を睨むな。
………そいつ、私と同じで両親いなかったんだ。だから親近感湧いて、仲良くなったんだ。
でもな、犯されかけた。

だから、決めたんだ。』




ーーー…男は、人は信じない。




そこまで言うと、土方は僅かだが悲しそうな表情になる。



瑠『ハハッ。なんでさっきから土方が怒ったり悲しんだりしてるんだよ。

ー…もう、いいんだ。今は人を信じてるから。』



土「……そうか。」



心なしか、土方の表情が和らいだ。