「あなたにとって、此処が良いと思ったのよ。」
瑠『なぜ?』
「人を………信じられそうなんでしょう?」
私が原因なんだけど、と言う母さん。
うん。やっと。
瑠『生きることに真っ直ぐで、揺らぐことがあっても立て直せるくらい強いんだよ、此処の連中は。』
此処の連中なら大丈夫。
瑠『なんていうか、一緒にいて笑ってしまうんだよ。』
温かさが、くすぐったくて。
瑠『信じてみたいな、って。』
ずっとずっと"孤独"。
此処にくる前はそれでも良いと思っていた。
けど、やっぱり
人の温かさに触れたいよ。少しでも良いから。



