「瑠偉……瑠偉…!!ごめんなさい。ごめんなさい。」 涙を流し、謝る母さん。 私は、そっと 手を握った。 もう、良いから。 私は大丈夫だから。 ……そんな意味を込めて。 それが通じたのか 泣きながら微笑む母さん。 「……ありがとう。瑠偉…。」 『…どういたしまして、母さん。』 どこにでもある会話。 だけど、この言葉でやっと 本当の親子になれた気がする。