「逮捕されてね、刑務所に入れられて数ヶ月たったある日。………発作がおきたの。」
『発作……?』
「私、重度の心臓病だったのよ。」
母さんが、心臓病だった?
「発見が遅くて、そのまま息をひきとったわ。
…罰があたったのよ。私が瑠偉を愛さなきゃいけなかったのに。
逆に傷つけていたんだから。」
私は
何も言えなかった。
それでも話を続ける母さん。
「ムリヤリ犯され、私は狂ってしまった。……耐えられなかったのよ、全てが。
私の周りだけ、世界が変わったようで……。」
瑠『分かる……分かるよ母さん。』
分かるよ、全部。
だって
瑠『私も同じ目にあったから。』
「……!?瑠偉!あなた、まさか………!!」
だから、全て分かる。



