瑠偉は寝転がって土方に背を向け
瑠『土方に抱きしめられたなんて気色悪い。』
土「はあ?」
瑠『あれは気色悪いから泣いたんだ。決して私が悲しかったからじゃない。』
土「てめぇ。……あ?」
土方は文句を言おうとして止めた。
背を向けた瑠偉の耳が紅く染まっていることに気付いたからだ。
そう。
これは瑠偉の照れ隠し。
土「まあ、そういうことにしといてやるよ。だから寝ろ。」
瑠偉は目を瞑って寝ようとした。
ほとんど意識がなくなろうとしたとき
土「俺はお前が生まれてきて良かったと思ってるよ。」
そう言っていたのが微かに聞こえたから
土方の方にゴロンと向き直り
瑠『……ありがと。』
ニッコリと笑って言って
眠りについた。
土「チッ///。なんで餓鬼の笑顔に紅くなってんだ俺は。」



