玄関に向かっていると、丁度中から数人の人が出てくる。 「それじゃ、悠太先生さよなら~。」 「おぅ、元気でな。」 母親と手を繋ぎながら幸せそうに笑う少女 どうやら、退院するらしい 『悠太先生』はその子が見えなくなるまでずっと手を振り続けた。 「っよし。」 手を振り終えて、中に戻ろうと視線を戻した瞬間 「あ。」 俺と目が合った。