走り去る女の子の背中を見送り。


オレは、小さくため息をつく。





「悪趣味なことは、やめろよ・・・翔」





ジャリ・・・という音をさせ、木の陰から恒川翔が姿を現す。




「そんな、睨みなさんなって!」



中学からの悪友の翔は、茶化したように言い、オレの肩に手をまわす。