そんな……龍の力強い声が聞こえた。


初対面のクセに、あたしのことなんて、なにも知らないクセに。


『なにがあったか知らねぇけど、心配するな。
これからは、俺が守ってやる』……って。


笑っちゃうよね。


あたし……もうすぐでどっかにいっちゃうところだったのに、その言葉で、そのあったかさで……。


戻ってこれた気がするんだ。