放課後…… 帝に言われたことを 思い出して 裏門に向かった…… 帝はすでにいて 私に気付くと手を上げた そんな些細なしぐさ とっても嬉しくって…… 顔が真っ赤になる 姫にその事を相談すると ウブだねって言われた 「ごめん。待った?」 私が聞くと ビン底メガネを外し 「そんなことない」 そう言うと 帝は歩き始めた 追いかけて 隣に行くと…… 手を出してきた その手を そっと握ると ギュッと握ってくれた……