―――あれ?もうすぐ夏だよね…? 最初は気がつかなかったけれど、季節は夏寸前だというのに男の子は長袖長ズボンを着ている。 「暑くないの?」 「…………うん…大丈夫だよ。」 男の子は俯いたまま、小さく呟くように答えた。 ―――もしかして… 「君、このマンションの子?」 マンションを指差しながら聞くと、男の子は静かに頷いた。 「じゃあお姉ちゃんと同じだね。私は503号室に住んでるんだけど、君は何号室?」 何も悟られないように、始めと変わらない調子で聞いた。 すると、男の子は私の方を見た。