「あの、隣の503号室の山田という者なんですが…」 とりあえず挨拶をした。 「はい…どのような用でしょうか?」 ちゃんと挨拶をすると、まともな返事になってきた。 「お話ししたいことがありまして…」 私はなりすまし詐欺師ではないので、話すための嘘は全く思い浮かばなかった。 考えてはいたけれど、どれもが不自然のような感じがして、嘘が言えなかった。 「外でアレなんで…ウチに来てもらえませんか?」 「はあ…」 あまり良い感じの返事ではなかったけど、来てもらえるようだ。