ある程度は覚悟出来ていたつもりだったけれど、やっぱり辛かった。


だけど、いちいちこんなことで傷付いてたら、一国の王子妃なんて勤まる訳がない。

私は気を取り直して教室へ向かった。



高2、高3はクラス替えがない。

そのことが、私の心の救いだった。


「おはよう」

出来るだけ今まで通り教室へ入った。


「おはよう!」

って、みんなが言ってくれると信じて。