◇◆あじさい◆◇

『…父さん…の方だったんだろうなぁ…。』



父は少し笑みを浮かべクチを開いた。



『えっ!ほんとっ!?』



私は、初めて知る父と母の話に少し興奮した。



『…母さんにはね、ちゃんとお付き合いしてる人がいたんだよ…。それもね、立派なお家の人で、母さんはその人の事を本当に想っていたんだろう…。』



『えっ…?
じゃあ…、お父さんが奪っちゃったって事っ!?』



父はまた、黙り込んだ…。



『ごめん…。そうゆう意味じゃなくてぇ…、なんてゆ〜かぁ…。』




父を悪く言うつもりはなかった。けれど、上手く言葉が見つからなかった。