男が私の方に歩いてきた。 『大丈夫だった??』 あまりにも優しい声に私はホッとした。 「ありがと…ございました。」 彼は行くところがあると言って私も連れていかれた。 なぜだか、彼は信用できた。 彼は力斗(りきと)と名乗った。 私も自己紹介をした。 『へえ~。優希奈か。カワイイ名前だな。』 「いえいえ」 私と力斗は暫く歩くと、部屋みたいなところに着いた。 『連れてきたよ』 力斗のその声にその場にいた人たちが一斉にこちらを向いた。