それから、 娘は変わってしまいました。 優しく美しい娘は薔薇の棘のように鋭く冷たくなってしまったのです。 「人は信用できない」 町の人が心配をして屋敷を訪ねても、冷たい瞳で見つめ追い返すだけでした。 変わらなかったのはその美しい容姿と、 日課であった薔薇の手入れでした。