「やあお姫様」

「ああかまきり……」



その日、いつものように薔薇屋敷を訪ねると、薔薇の姫の様子がおかしかった。


白い顔がいつもより白く、むしろ青くて、冷や汗をかいていた。



「大丈夫かい……? 体調が悪いのかい」

「なんだか朝からおかしいの……」