しばらくしてから青年は魔女の居場所を突き止めた。 魔女の首を切り落とした。 それでも青年は元の姿に戻れない。 青年の困る姿をみて魔女は笑っていったのだ。 「この呪いは術者を殺しても解けやしない。愛する者の首を切って初めて解ける素敵な呪いなのさ」 そういい終えて魔女は息絶えた。 青年は絶望した。 そうして考えた。 愛する者を殺すくらいなら、元の姿に戻れなくていい。 誰も愛さなければいい。