いつからか、悠クンとあたしの間にはちょっと壁ができたよぅだった。



 近いようで、遠い。



 それが今のあたし達。



 何なんだろう。

 あたし、何かしたかな。
 
 あたしが悪いのかな。

 悠クンは、何に悩んでるのかな。




 悠クンに聞きたいことはいっぱいあるのに。


 悠クンと行きたいところだってある。

 



 なのに。


 今のあたし達じゃ、無理。





「…はぁ…」



「蒼依??
 あんた最近やけに沈んでない??」



「うん…
 まぁかくかくしかじかで…」



 希チャンにはいっつも話をきいてもらっている。


 最近は、悠クンの話ばっかりしている。





「あー…。
 そぅ、なんだ。」



 …だけど。



 様子がおかしいのは、希チャンもなんだ。