~蒼依~

「おはよう!!」

 入学式から1日。

 まず、希チャンに挨拶したあたしは
 グルッと教室を見回す。

 昨日はよく見れなかったから、今日見ようと思って。

 まずは、怖そうな人がいないか。

 

 ん~…。



 …うわっ。
 金髪~…。

 
 いきなりきちゃったよぉ~…

 ってんん゛?!


「あぁ゛!!」


 あの人!!
 

「…蒼依??
どぉしたの…」


「のっ、希チャン!!
 ゆ、悠真クンが、いる…」

「はぁぁぁぁぁ?!」


 悠真クンは一番後ろの席で、机に突っ伏して寝ている。
 でも、少しだけ見えるあの横顔は絶対あの人。


「…ほんとだ…」

「綺麗な横顔~…」

「だね…」



 悠真クンが同じクラスだったなんて!!

 ビックリ!!



 あと、怖そうな人は~…。

 ん~、なんか全体的に皆怖そぅな気がしないでもないんだけどな…。


 頑張らないと!!